ヨシダタロウ 宮内庁御用達の歯科医療総合商社

Interview開業インタビュー

INTEVIEW 03

いまさら開業なんて無理かも……

くじけそうな私の夢を
「ぜんぶお任せ」
で叶えてくれた

まさこ歯科・矯正歯科クリニック湘南台
院長 畑 昌子
Q.
畑先生は歯科医として、海外でもご活躍されていると伺いました。開業に至るまでのキャリアは、どのように築かれたのでしょうか。
A.
四年制大学を卒業後に一般企業に就職しまして、その間に昭和大学(現・昭和医科大学)を受験しました。昭和大学卒業後は、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)の義歯の教室に専攻生として所属しながら、東京や神奈川のクリニックで勤務医として働くことになります。
じつは私の夫も歯科医なんです。ある日、夫が大学時代の先輩から、シンガポール在住の邦人向け歯科治療の仕事を紹介されました。当時、長女もまだ2歳と幼かったこともあって、「海外で働くなら、いまのうちだね」「長女が小学生にあがる頃に日本に戻ろう」と、夫婦揃って挑戦することにしたんです。
Q.
シンガポールに渡るうえで、どんな準備が必要でしたか?
A.
現地でのライセンス取得が大きな課題でしたね。当たり前ですが、歯科医師として働くには、その国の歯科医師免許が必須です。ただ、私たちの場合はあくまで日本人限定。その場合、現地で「コンディショナル・ライセンス」という資格を取得すれば、日本の歯科医師免許だけで治療ができるんです。
ちなみに、シンガポールのコンディショナル・ライセンスは15名までとされています。現在はその15枠を巡って数多くの日本人医師が申請しており、順番待ち状態と聞いています。私たち夫婦は、10~11人目の取得者です。現在の状況を考えると、ライセンスを取得できたのは幸運ですね。そうして2008年から、夫婦でシンガポールに渡りました。
Q.
当初は3年程度のシンガポール勤務のつもりだったと。畑先生が日本で開業したのは2025年ですので、その間はどのように過ごされたのでしょうか。
A.
シンガポールでは勤務医として働きました。ラッフルズ・ホスピタルという総合病院のなかにある、ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニックという邦人向けの病院でデンタル部門の所属です。
たしかに当初は、3年くらいで帰国するつもりだったんです。けれど帰国の年がちょうど東日本大震災(2011年)と重なって、一度様子を見ようと――。そうこうしているうちに、現地の生活にも慣れたし、なにより仕事の働きやすさもあって帰国したのは2023年でしたね。帰国後、開業までの間は神奈川県で勤務医をしながら、シンガポールの掛け持ちをしていました。夫は現在もシンガポールに在勤していますし、私はいまも月に数回ほどシンガポールに出張しているんです。

現在も国内とシンガポールの二拠点で活動をしており、多忙な日々を送る。

Q.
海をまたに掛けて活躍する異色のご経歴ですが、やはり開業は大きな夢だったのでしょうか。
A.
正直に言うと、開業するかどうかかなり迷っていました。というのも、私と同年代の医師は閉業や継承といった“手仕舞い”に向けて準備を始める方もいるんです。実際に周りからも、「その歳でいまさら借金をしたり、人を雇ったりするのはしんどいから止めておけ」なんて言われもしました。
「そうだよね」「どうしようかな」と迷っているときに、このクリニックの前院長が引退することを知りました。私のもとに「居抜き開業」というチャンスが舞い降りて、「これがラストチャンスだ」と思い、開業を決意しました
Q.
ちなみに居抜き開業の場合、すでに不動産や機器などの足回りが揃っていますよね。そのぶん苦労は少ないように思いますが、開業までの道のりはいかがでしょうか。
A.
それが、もう大変でした(笑)。
まず事業計画、融資など経営面がうまくまとまらなくて。それと、私がシンガポールの勤務が長かったので、保険診療も久しく行っていません。必要な施設基準や届け出の段取りもまったくの無知で。
もはや私の手には負えないせっかく手にした開業のチャンスを逃してしまうと、内心不安でしょうがなかったです。
そんななかで、帰国後に勤務していたクリニックで知り合った歯科ディーラーの営業さんに相談を持ちかけました。それが、ヨシダタロウの営業担当者さんだったんです。
Q.
当社の営業担当の印象はいかがでしたか。
A.
それはもう素晴らしかったです。
いろいろな質問をしても、すぐに答えていただけるし。いつ連絡を入れても、親身に相談に乗ってくださるし。なにより、勤務していたクリニック内でも、営業担当者さんの評判がすこぶるよくて(笑)。
だから私の開業計画が頓挫しかけていることも、思い切って打ち明けました。すると「ぜんぶ任せてください!」と、思ってもみない返事をもらえたんです。
仲介業者に対して案件をすべて引き上げて、銀行融資、前院長との調整など開業にかかるすべての業務を一手に引き受けてくださいました。そこから開業までのスピードが、とにかく速くて
まず、融資をやり直しました。事業計画書をいちから書き直し、銀行との交渉も矢面に立っていただきました。大げさじゃなく、ヨシダタロウさんに任せた瞬間に“フルオート”で開業の夢が叶ったんです。余談ですが、私のクリニックのホームページ内でも患者役として出演してもらっていますよ(笑)。

当社営業担当について熱弁する畑先生。「頼りすぎて申し訳ないくらい(笑)」と絶賛する。

Q.
畑先生にとって、居抜き開業を選択するメリットはどのようにお考えでしょうか。
A.
一番のメリットはやはり、初期投資面でのハードルの低さですよね。
私が日本を離れる前、新規開業の相場は「3,000万円から」なんて言われていました。それが帰国してびっくり。いまは7,000万~1億円がざらです。さきほどお話ししたとおり、私の年代で開業を決意する人は稀です。だから莫大な額の借金は、できるだけ避けたいのが本音でした。
一方で居抜き開業は、コスト面などの“安心材料”が豊富にあります。
私がこの不動産で開業しようと思ったきっかけは、「内装が綺麗だった」「治療可能な最低限の物品や機器が揃っている」こと。この時点で、費用が大幅に抑えられてありがたいです。

内装や器材がよい状態だったため、そのまま使用することにした。それによりコストを大幅に抑えられ、開業が実現。

Q.
やはり現在の日本を取り巻く物価高騰は、開業のハードルを上げるのですね。そんななか畑先生のケースは、これから開業を検討する医師にとって有意義なモデルと言えます。
A.
開業に対して「あれもこれも」と多くを望まない方ならば、居抜きは賢い選択肢の一つですよね。足回りが整っているぶん、一般的な治療ならばすぐにでも始められます。
ちなみに私の場合、前院長としての医院は一度閉業扱いとし、その1か月半後に私のクリニックとして新規開業の形をとりました。当然、従来の患者さんは引き継げない道理です。ただ私としても、これまで通った患者さんを置き去りにしたくない思いもありました。
Q.
なるほど。居抜き開業は、以前の患者さんが見込み客になる可能性がありますね。そうした従来の患者さんへのケアとして、どのような取り組みを行ったのでしょうか。
A.
営業担当者さんと相談をして、「内覧会」という形でプレオープンイベントを開催しました。院内の雰囲気をがらりとリニューアルしたので、できるだけ安心感を与えたかったんです。
そのほかの工夫として、同じ場所に通われたい患者さんとの連絡手段を絶たないようにしました。ですので、電話番号はそのまま引き継いでいます。
前医院とは治療方針もまったく異なりますが、これらの取り組みが功を奏して、引き続き通ってくださる患者さんが多くいらっしゃいますね。
Q.
オープン後も好調な滑り出しとのことで、当社としてもたいへん嬉しい思いです。では最後の質問ですが、当社営業担当を通じて「ヨシダタロウの魅力」についてお聞かせください。
A.
ヨシダタロウさんと仕事を共にすると、「私って、運がいい」と感じさせてくれるんですよね(笑)。
今回の開業もまさにそう。営業さんが引き受けてくれた瞬間から、すべてのことがうまく回り出しました。私はほとんど手を動かさなくても、みるみる夢が叶っていくんです。ヨシダタロウさんは歯科医療の「モノ」を届けるのが本業ですが、同時に、「幸せ」も運んでくれるんだなと。私は心から「幸運だな」って感謝しています。

「私って、ラッキーなんです」。当社との関わりを通じて、多くの“幸運”がもたらされたそう。

ヨシダタロウさんは、業界内での評判も高い印象です。以前勤務していたクリニックでも、「誠実で丁寧な仕事をする会社だよ」と耳にしました。私もそれにはおおいに同感です。
本来なら営業の仕事って、「モノを売ること」ですよね。だけど決して、押し売りはしません。私にとって不要な器材はきっぱりと「それは買わなくていいですよ」とアドバイスを授けてくれます。ほんとうならば、買ってほしいはずです。けれどそこをズバッと否定して、正しい道を示してくれるんですよ。
仕事は情熱、判断は冷静――。一言で表すから、そんなイメージですね!
畑先生との居抜き開業は、今後の業界内における重要なモデルとなります。当社としても貴重な知見を授けていただきました。ありがとうございます。
  • まさこ歯科・矯正歯科クリニック湘南台 院長
  • 畑 昌子はた・まさこ
  • 4年制大学卒業後、一般企業に就職。その後、昭和大学(現・昭和医科大学)に入学。卒業後は、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)摂食機能評価学分野専攻生。東京都、神奈川県内の歯科医院にて勤務医。2008年より、シンガポールにて邦人向けの歯科治療、健康管理に従事。2025年4月、まさこ歯科・矯正歯科クリニック湘南台を開設。

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